〒629-2403 京都府与謝郡与謝野町 加悦1050番地

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Fax 050-3737-3310

丹後

おきゃくわんの写真40
 私たちは頭で考えるより先に身体が動く方なので、これまで天然魚にこだわっていた私たちがなぜ肉用種のマッチョ京地どりを飼うのか?正直あまり深く考えていませんでした。  ですが半年間自分たちでマッチョ京地どりを育ててみて思ったことは、「自分たちの店でお出しする限定の食材なら、自分たちの理想の育て方ができる。」ということです。  私達が育てるマッチョ京地どりは、養鶏場の中に自然を生きる野鳥の生活を取り入れた暮らしをしています。  広い鶏舎の中で、鶏たちが自然の風を感じることのできるように、あえて窓はガラスではなく網張りにしています。また、鶏の後ろを追いかけて走らせたり、板長が棚などを使って作った鶏用アスレチックで上下運動させたり、魚のあらやおからなど、たんぱく質豊富なえさを与えたり、番犬を鳥小屋の窓からのぞかせて、驚かせてはばたかせてみたりと、様々な工夫をしながら、鶏として家畜になる前の鳥本来の自然な暮らしを再現しています。もちろん、いたちなどの野生動物の獣害を防ぐため、限られた範囲の生活にはなります。ですが、安全を担保された広々とした鶏舎の中で走り回り、日向ぼっこしながら過ごす鶏。たまに金網越しに番犬にほえられて羽ばたいていますが(笑)、危険を感じた時の羽ばたきですら、本来の鳥の暮らしには欠かせない運動です。  板長の地元の食材や天然魚へのこだわりは、「井筒屋の料理をお召し上がり頂いたお客様が、来た時よりも元気になってお帰り頂くこと。」これはただ見た目が豪勢な会席料理、ということではなく、健康的な食材を使いたいという欲求につながります。医食同源というと薬膳料理などを考えがちですが、いくら体に良い薬膳でも、その食材そのものが不健康な育ち方をしていたらどうでしょうか?価格の追求のため効率重視で過密飼育され、メタボで歩くことすらできず、ストレスでほかの鶏を攻撃する鶏の肉で作ったチキンスープは、本当の意味で身体を癒すことができるのでしょうか?もちろん、食べたら栄養価は一緒、という意見があるのは100も承知です(笑)  私たちの採卵用烏骨鶏やマッチョ京地どりの飼育は、単なる食材の自社生産ではありません。「自分たちの考える理想の食材の追求」です。遠路はるばるお越し頂くお客様に、身体の中から元気になって頂きたい。そんな思いで雛から育てたマッチョ京地どり。手間も時間も恐ろしいほどかかりますが、遠路はるばるお越し頂くお客様へ、ここでしか食べられないものをお出しする。それが数多ある宿の中から井筒屋を選んで下さったお客様へ、私たちからの恩返しだと思っています。これからも、ちりめん街道料理旅館井筒屋でしかできないおもてなしの追求をしていきたいと思います。皆様のお越しを、心よりお待ちしています。 ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女 追伸 世話に手間がかかりすぎて、肉として出荷するとブランド黒毛和牛並みの値段になって買い手がつかないので出荷できません(爆笑)井筒屋でお召し上がりくださいね。

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井筒屋ご宿泊されたお客様の感想その325
ご宿泊ありがとうございました!もう何年も井筒屋にご家族で通って下さり、ありがとうございます!また、板長の魚料理を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!最初にお越し頂いたころは、週末になると宴会のお客様の料理を100人、200人分料理していた板長ですが、コロナの自粛をきっかけに、空いた時間で料理の仕込みに一層手をかけるようになり、さらに農業と養鶏にはまりました(笑)天婦羅だけでも、農家さんから仕入れた玄小麦を自家製粉しています。天婦羅の卵は自家養鶏の烏骨鶏の卵、さらに季節によっては自家栽培しているタラの芽や桑の葉、カボチャやナスなどが天婦羅の野菜になります。そして付けて頂く塩は、例えば梅塩でしたら梅干しの果肉をすり鉢ですって塩と混ぜ、約6時間かけてサラサラになるまで炒って作ります。天婦羅一品だけでこのような手間がかかるので、予約してくださるお客様だけにお出しできる料理です。  また、井筒屋のこだわりの中に「生命力のある食材を使いたい。」というものがあります。どういうことかと言いますと、例えば先ほどのてんぷらの全粒粉にはきめの細かい天婦羅用の粉と、烏骨鶏のえさにするあらびきの粉がでます。あらびきの粉を烏骨鶏にあげていると、烏骨鶏の運動場から麦が生えてきました(笑)粉々に粉砕されても、烏骨鶏についばまれても芽を出す小麦のガッツのある生命力を、お客様にお召し上がり頂けたらと思います。  最後になりましたが、初めてお越し頂いた時は、奥様が着物で来店していただいたのがとても印象的でしたね。お子様たちもずいぶん大きくなられましたね。お姉ちゃんはもう高校受験ですね。また落ち着いたらぜひお越しください。次にお会いできる日を楽しみにしています。 追伸 ドライヤーのご提案ありがとうございます!早速旧館22畳の鏡台に場所を移しました。貴重なご意見ありがとうございます!

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おきゃくわんの写真39
こんにちは!一雨ごとに秋が深まります。いかがお過ごしでしょうか?今回はマッチョ京地どりカレーをお召し上がり頂いたお客様の感想をご紹介します。 板長様 先日の夕飯も全て美味しく頂きました。特に自家製のものは格別でした。カレーぼお野菜もお肉もブロゴロと入っていて、よく煮込まれているのが分かる口どけの良さでした。 どけの良さ。濃すぎず薄すぎずバランスが良くとても難しかったです。有難うございました。 息子さんの舞を見れて、楽しく過ごさせて貰いました。又の機会があればと思います。 井筒屋のマッチョ京地どりカレーをお召し上がりくださり、ありがとうございました!今回はもも肉とむね肉、手羽をハムに加工した後のマッチョ京地どり(鶏ガラ)を下焼きして、三日がかりで煮込み、さらにポン尻、軟骨、せせりの希少部位を入れたカレーでした。ジャワカレーをベースに、板長が毎回香辛料を調合するため、スパイシーな香りが特徴です。喜んで頂けてとても嬉しいです!またぜひお越しくださいね。心よりお待ちしています。 今日は井筒屋にもう何年もお越し頂いている常連わんこをご紹介します。 鼻筋の通った美人わん、かりんちゃん。毎年秋にお越し頂いています。ありがとうございます!人が好きすぎて、つい鳴いてしまうかりんちゃんですが、別館・離れ1フロア貸切プランはお部屋食なので、よく鳴くわんこさんもほかのお客様を気にせず安心!「かりんちゃんと落ち着いて過ごせるのでまた来ました。」とおっしゃって頂きました。ありがとうございます!またぜひお越しくださいね、お待ちしています。

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年末年始のお節料理のご案内
先日11歳の三男に言われたこと。 『お母さん、僕は会社員できないと思う』 ・・・悟りを開くの、早くないですか? ちなみに彼の夢は農業か、歌舞伎役者か、井筒屋の跡取りです(笑)君なら全部叶えられるよ。  最近年末年始のお問い合わせが増えてまいりました。今年も地元でとれた食材を中心に、自分たちで栽培したクワイやレンコンを使ったお節料理、また地元で水揚げされた旬魚の会席料理など、お客様に身体の中から元気になって頂けるようなお料理を用意しています。  ただ、毎年人件費をはじめ、物価の値上がりで価格が非常に上がってしまいました。申し訳ありません。特に年末年始の人件費は、1時間当たり通常期の1・5倍になります。魚も年末になると仕入れ価格が一気に上昇します。今後とも最低賃金の上昇が続く見込みです。規模の小さい宿なので、働き手の確保は死活問題で、今後も価格の現状維持は難しいと思います。 「ある意味、今が最安値!」と前向きにとらえてお越し頂けましたら幸いです。  今年はマッチョ京地どりの新メニュー試作を、仕事の合間を縫って板長が開発しています。以前は「肉料理できますか?」と言われても、地元産がないためにお断りしていました。ですが、今は「「自家養鶏の京地どりがいます!!!」とすすめることができるんです!連泊のお客様にも、二泊目は京地どりをお勧めできます。今日はtファームさんから手羽の新作を、試食させて頂きました!美味しいものを食べる時って、本当に幸せですよね。食材に徹底的にこだわる旅館兼飲食店として、これ以上幸せなことはないのでは?と思います。

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PNホッソン様から頂いたじゃらんへの口コミ投稿です。
ホッソン様、口コミ投稿ありがとうございました!遠路はるばる井筒屋のような小さな宿にお越し下さり、ありがとうございました!お泊り頂いた小濱は、明治21年に建てられた、ちりめん商家・小濱の離れになります。当時は丹後ちりめん全盛期で、明治33年のフランスのパリ万博で小濱で織られた絹織物をはじめ、多くの織元の作品が入賞したそうです。万博で名声を高めた丹後ちりめんはその後輸出が急拡大して丹後は未曽有の好景気になりました。小濱は建物は小規模で、決して派手ではありませんが、小濱からしか見られない日本庭園、建具や襖絵など、当時の奥ゆかしい日本の美学が感じられる建物です。学生の方に、小濱の趣を感じ取って頂けてとても嬉しいです。  また、板長の魚料理を喜んで頂き、ありがとうございます!板長の料理はその日水揚げされた魚の中から良いものだけを選んで個体差に応じた熟成をさせてお出しする、ただひたすらそれに特化した料理です。今言われている「魚の旬」は、多くが江戸時代に確立されたもので、そこから100年以上たつ現在、海の中も陸の上も、魚を取り巻く環境は大きく変化してきました。魚の種類や個体差を観察していると、海の中の環境の変化が分かります。その時期その時期の海の中が透けて見えるような、そんなお料理をお出し出来たらと思っています。大衆受けはしない料理ですが、美味しくお召し上がりくださってとても嬉しいです。  また、料理とともに丹後の地酒を楽しんで頂き、ありがとうございます!丹後は酒蔵激戦区なので、蔵ごとの味わいを楽しんで頂けると旅行がもっと楽しくなります!ぜひお気に入りの一本を見つけて下さいね。  最後になりましたが、三男の日本舞踊も楽しんで頂き、ありがとうございます!元歌舞伎役者の先生に習っているのですが、彼自身も日本舞踊や着物、歴史が好きで毎日練習しています。地元には子供達に日本舞踊を教えて、春のお祭りの時に神様に奉納舞を披露する伝統行事があります。せっかくこの地域に生まれたのだから、ここでしかできない体験をさせたいと思っています。家族全員で作り上げるおもてなしを楽しんでもらえてとても嬉しいです。 丹後の海の幸と地酒、そして井筒屋のおもてなしを楽しみたくなったら、ぜひお越しくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています。ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女 

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PN hiro様から頂いた、じゃらんへの口コミ投稿です。
 まずは板長の魚料理を楽しんで頂き、ありがとうございます!私自身、お見合いの席で板長の魚料理を食べて、美味しかったので即結婚を決めました(笑)ある意味私の人生を変えたお料理なので、お客様にも喜んで頂けるととても嬉しいです。板長のこだわりは、水揚げされた魚の中から良いものだけを選び、個体差に応じた熟成をさせてお出しする、ただそれだけにひたすら特化したお料理です。人間にも健康な人や病気の人もあるように、魚にも健康、不健康があります。板長が目利きする魚の中で「よいもの」というのは、単純に脂ののった魚、ということではなく、健康な体で自然界を生き抜いた魚、その命を頂き、つないでいくことだと思っています。私たちの願いは、「外食=体に悪い」ではなく、お越し頂いたお客様に、井筒屋の料理とおもてなしで、お越し頂いた時よりも元気になってお帰り頂きたい。そんな思いでお客様をお迎えしています。いえ、これは思いや目標というより、むしろ祈願ですね。神様への願掛けでお百度参りをする代わりに、お客様の健康を祈願して、食材の調達に生活の全てを賭けています(笑)魚以外にも畑で野菜を育てたり、烏骨鶏や肉用京地どりを育てるという、仕事と趣味を混同させた効率度外視の宿ですが、hiro様のように、ご夫婦ともども喜んで頂けてとても嬉しいです。  最後になりましたが、井筒屋のおもてなしや、三男の日本舞踊も喜んで頂けてとても嬉しいです。私達の子供4人中三人が板長の筋肉を受け継ぐスポーツ一家の中で、一人だけ女将の中身と体格を受け継いだ、細身・文系異端児の末っ子三男です(笑)彼も日本舞踊と出会う前は引っ込み思案なほうでしたが、お客様の前で舞を披露するようになってからは、堂々とした立ち居振る舞いが身についてきました。あと四年半で北海道の農業高校に進学するのが彼の夢なので、ぜひそれまでにまたお越しくださいね(笑)次にお会いできる日を楽しみにしています。 ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女

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井筒屋ご宿泊されたお客様の感想その324
 ご宿泊ありがとうございました!数多の宿の中から、井筒屋のような小さな宿を見つけて下さり、ありがとうございます!井筒屋があるちりめん街道は、重伝建地区に指定されながらも観光客は少ない穴場スポットです(笑)その分、明治大正、昭和初期の建物が立ち並ぶ中、人の映り込みがほぼないフォトスポットとしてもおすすめです!ゆっくりと街並みを歩きたい方、昔の建物を背景にした写真が撮りたい方、地元に根付いた深い歴史を聞きたい方、ぜひお越しくださいね。  また、板長の魚料理を喜んで頂けてとても嬉しいです。もう一枚!とアンコールしていただいた昆布締めは、見た目は地味ですが、とても手間と時間のかかる小鉢です。そもそも板長が愛用している昆布自体、芽吹きから収穫まで2年、さらに収穫から2~3年の熟成期間を経て出荷されます。そこから仕入れた魚を熟成させて、塩でしめて、昆布で挟んで圧力をかける。板長愛用の昆布もここ数年で1.5倍ほどの価格まで値上がりしましたが、「安い昆布では出せない味だから。」とひたすら自分の納得できる食材を使っています。昆布締めは手間の割には写真映えもしないため、おそらく寿司店以外では単品で注文をされることもほぼないとおもいます。井筒屋は会席料理の店だからこそ、こういった伝統料理もお客様に楽しんで頂くことができます。美味しい魚料理はもちろんですが、料理も含めた日本の伝統文化も楽しんで頂けましたら幸いです。  近頃の長雨で、暑さもだいぶ和らぎました。街並み散策には絶好の季節になります。ぜひまたお越しくださいね。次にお会いできる日を楽しみにしています。 ちりめん街道 料理旅館井筒屋 女将鈴木和女

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おきゃくわんの写真37
 今日は夏休みに来られたおきゃくわんの写真です。今日はミニチュアダックスのチョコちゃん。可愛いチョコレート色ですが、なんと御年14歳!!!可愛い外観から年齢が全く分かりません。飼い主さんは元バーテンダーの奥様と、元シェフのご主人。お客様とあまり話さない板長が、話が合うのか、お部屋でとても長くお話しさせて頂いていました!!!やはり料理人同士話が合うのでしょうか?翌日はちりめん街道の古地図とともに、街道を散策していただきました。ちりめん街道は町並み保存区域で、町内のいたるところに建物の説明を書いた看板があります。ですが、もう少し予備知識があると100倍楽しめる場所ですので、散歩できる時間がある方はぜひ女将にご一報くださいね。古地図とともに喜んでご案内させて頂きます。 またぜひチョコちゃんと一緒にお越しくださいね。次にお会いできる日を楽しみにしています。 ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女

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猫と遊べる!築90年の古民家!別館貸切プランの感想その50
 赤野邸の感想も、50回を迎えました!今回は赤野邸の常連のお客様の感想をご紹介します!  いつも赤野邸の猫たちと、高齢のため私たちの自宅で暮らすのハチを愛でて下さり、ありがとうございます!赤野邸の猫たちはツンデレ多めの美猫が多く、また古民家の家具を利用したキャットタワー、冬のコタツなど、野性味あふれる日本猫たちと、四季を通じて遊んでいただけます。和室で昼寝をしていると、たまに顔の上を猫が跳んでいきます(笑)なにぶん若い猫なのでご容赦くださいね。  また、本館の猫のハチは犬と見まがうほどの従順さで、お膝にも乗ってきてくれるデレデレ猫です!ハチが井筒屋に助けを求めてきたときは、ガリガリで今にも死にそうだったのですが、もう先も長くないとの診断だったので、家族みんなでひたすら甘やかしたところ、いつのまにか8キロの巨漢になりました(笑)名前も体重もハチ、と言ってネタにしていたら、今年の夏はさらに太って9キロになりました。。。彼の辞書には夏バテの文字は無いようです(笑)  私事ですが、今年の五月に三男と二人で栃木県の那須動物王国に行ってまいりました。一部の建物の中では、リスが足元を走り回ったり、鳥が足元をちょこちょこ歩いていたり、カピバラやウサギをもふもふできたり。業種こそ違いますが、「ああ、私たちもこんな旅館になりたい!!!」と心の底から思いました。(すでに近づきつつある自覚はあります。)  最後になりましたが、板長の料理もいつも美味しくお召し上がりくださり、ありがとうございます!地酒を楽しく飲んで下さる奥様、そして自分は一切お酒は飲まれませんが、奥様の様子を楽しそうに見守られるご主人の姿を見ていると、いいご夫婦だな、と思います。  猫を飼いだして、お食事の時間に猫が好きなお客様と猫の話ができるのがとても楽しい時間になりました!またぜひ、赤野邸の猫たちを愛でにお越しくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています。

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井筒屋ご宿泊されたお客様の感想その322
ご宿泊ありがとうございました!丹後には海鮮がメインの宿が星の数ほどあります。その中から井筒屋を選んで下さり、ありがとうございます。  板長の魚料理を楽しみにしてくださり、ありがとうございます。漁港で見慣れない魚が水揚げされると、まず毒の有無を調べ、毒がない食用の魚であれば試しに買ってきて家族に食べさせて、美味しければお客様の料理に使う、という手順で使える魚を少しずつ増やしてきました。井筒屋で扱う地魚の種類の多さは、板長の好奇心と探求心、研究熱心さの賜物だと思います。また、宿泊できる人数が少ないため、同じ日に泊まられても違う魚が出ることがあります。一尾しか水揚げされなければ、その一尾を大切に使うのが板長の信条です。その分、接客係は魚の名前を覚えるのに必死です(笑)でも、例えばカニのフルコースのように毎回かにが出て、シーズンが終わるまで毎日同じ説明をするよりも、毎回頭をフル回転させるほうが楽しいかな、と思います。たまに覚えられないときもありますが(笑)  最後になりましたが、現在、多くの一般的な魚の旬が江戸時代に確立されたものであり、そこから数百年を得た現在、海の中も陸の上も、生き物を取り巻く環境は大きく変わりました。「魚の本当の旬」に合わせること、これは市場価値の高い「その時期に売れる魚」を出すのではなく、たとえ大衆受けはしなくても、海の中の多様な変化が見える「その時期に本当においしい魚料理を作りたい。」井筒屋の料理は、板長のそんな地魚への愛情がこもった料理です。また季節を変えて、本当の魚の旬を味わいにお越しくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています。 ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女

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