宿泊のお客様の感想２２8～とっても満足です

あなたのエピソードを教えてください。
２、井筒屋にしようかな？と検討することになったきっかけを教えてください。

　ご宿泊ありがとうございました！遠路はるばる井筒屋を見つけて頂き、ありがとうございます。京都市内からは距離があるのですが、明治から昭和初期にかけて、丹後ちりめん隆盛期の面影が残る町並みと、着物文化は、京都のそれと、よく似ていますね。

　華々しさや利便性、町並みの見せ方など、ありとあらゆる面で、地方の町並み保存区域にとって、京都市内は素晴らしい御手本です。唯一、ちりめん街道が秀でているとすれば、人が少ない分、ゆったりと、昔の町並みを見て歩いて、人のうつりこまない、歴史にちなんだ景写真が取れること、でしょうかね（笑）

　また、板長の魚料理を楽しみにしてくださり、ありがとうございます。様々な種類の魚を扱いますが、一般的に認識されているような、夏ははも、冬はぶり、かに、というような種の限定はあえてせず、そのときに水揚げされた魚の中で、良いものを選び、熟成させてお出しする、という料理です。魚の肥え具合で、魚がよく餌を食べているか、またさかなの種類で水温の低いところにすむ魚があがっているか、暖流と寒流の海水域がどの辺りでぶつかっているか（丹後から遠いか、近いか、南か、北か）などなど、魚の状態を見ることで、海の中の様子がとてもよく分ります。ですがこれも、板長が長年ずっと観察しているから分ることであって、一朝一夕で分ることではありません。

　正直言って、食べる方には海の中の状態なんて関係ないかもしれません。ですが、板長が魚にかけている愛情を、少しでもお客様にお伝えできたら、と思っています。

　最後になりましたが、井筒屋を選んでいただき、本当にありがとうございます。また、たっぷりの地魚料理と、古きよき時代を思わせるような町並みを、人の波にもまれず、ゆっくり歩きたくなったら、井筒屋を思い出してくださいね。心より、お待ちしています。

　井筒屋　女将　鈴木和女

　

　冬はカニとブリ、夏はハモ、と人間の市場で売れやすいコース料理を汲んでいると、仕入れも人間の都合にあわせることになりますので、海の中の変化はわかりません。魚の種類も、気が付いたら見かけなくなったり、あるいはこれまで見たことの無いものが揚がったり・・毎年少しずつ変わってきます。

　そんな海の中の変化が透けて見えるような、板長の医食同源会席。決して大衆受けはしないですが、喜んでお召し上がり頂けると、本当に嬉しいです。